[VOCALOID]ボカロDTM駆け出しの1年間。26曲制作してみた振り返り(2023年末思い出編) (随筆第82篇)

ゆく年くる年。私は2023年2月デビューのゼロ歳児。プラスチック製の安物キーボードひとつを握りしめてボカロの世界へと筏を漕ぎ出したが、どうでしょう。再生回数とか全然増えぬ。某YouTubeではインプレッションされなくなったり。だが手応えだけはある。何の手応えだって感じですかね。人生は絶望と切望の繰り返し。その只中に藻掻く、確かな自分の存在というものを愛おしく思ったりする。そんな手応え。

と言うことで、今回2023年末、一年のボカロ制作の思い出を振り返ろうじゃないかと。何かあったっけ、思い出。ヒトとの交流とか全然ないのだけど。ぼっち作り手の回想。日記ならぬ年記。なお役に立つ情報は一切書いてないので情報収集の方はごめんなさい

クソ回確定で草

Sairei

感動回ですうそです

このコーナーでは日々のできごとや日頃思うことを雑多に綴っています。

今回のコメンテーター

皮肉屋の魔女キャラ。管理人の意見や趣味に一定の理解を示しつつも、常に皮肉を言う機会を伺っている節がある。

目次

船出

2023年2月。始めた時のことは本サイトでも残している。ボカロじゃなくDTMですね。自分で歌ってみたんですけど。コンデンサーマイクで自室でボソボソ歌って録音して、ガレージバンドで編集頑張ると言う。歌下手かつMIXの概念すら知らない状態でよくやってましたよ。シンガーソングライター。正気の沙汰。私の歌唱力では狂気のサタン。と言うか普通にジャイアン。

でも作曲を志すヒトの9割は一曲も作らずにやめちゃうんでしょ?(界隈の都市伝説。ソースは不明) 私は26曲仕上げて年を越しますよ。えらくない?誰も褒めてくれない。。

初めてのボカロ

このゲームはタイトル画面でボカロエディターを選択するところから始まる。2023.12現在だとVOCALOID、PIAPRO、Synthesizer V、CeVIO(Win限定)、あるいは無料からいけちゃうUTAUとかVoiSona。NEUTRINO…ところで私はVOCALOIDしか知らない人。始めるなら最新版だよねってことで、ほぼ自動的にV6でスタート。

歌い手は、、、「初音ミク」しか知らないけど。ごめんなさい。こんな私がボカロ始めていいんですかね。始めちゃってますけど。とにかくわかんないことだらけ。だが当時は正直、V6ではGUMI一択。だってGUMIしか販売されてなかったですもの。V6プリセットのボイスバンクもよいけど、やはりキャラ大事。V4なら初音ミク始め山ほどの選択肢があったのだけど、やっぱ最新のエディター使いたい。歌声も好きだったので迷いなくGUMIを選ぶ。

一番最初に歌ってもらったのは、↑の章で述べた自分で歌った曲。自分が歌ったWAVがあったので最初ボカロチェンジャー機能(別売プラグインじゃないヤツ)を試したのだけど、初っ端からGUMIのことキライになり掛けましたね。悪意のあるモノマネされてる感じ。自分こんな歌い方してないし!えっ、してる?みたいな。。

結局普通にMIDIノートに載せて歌っていただきました。自分で作った曲を始めてボカロに歌ってもらう時の感動。ずっと忘れないよ!うれし恥ずかしあの瞬間。

Sairei

自作曲をボカロが歌う。何だか不思議なのです

思えばすごい世界ですね

初めてのプラグイン

最初、出来るだけお金掛けないで頑張ろうと思ってたんですよ。別にお金がないわけじゃないですよ。金ならある。けどみんなそうだと勝手に思ってます。伴奏はDAWの音源でいいじゃん・・・て。で、そのとおりなんだけど数曲作ると音源がマンネリ化してくると言うか。

初心者の私はエフェクトの使い方とかよくわかんない。プリセットそのまま使う。でもデフォルトだとしっくり来ない音源も結構多い。選択する楽器のパターンが決まってくる。音も一緒。またこの音使うのか、うーん。。みたいになってくるよね?こないですかね。私はそんな感じでプラグインに手を出しましたよ。そこで財布のヒモがゆるゆると溶けてったんですよね。

今ならDAW付属の音源でもう少し粘れる気がしてるが、一度緩んだ財布はもう戻らない

作品No.14「試行錯誤」。KOMPLETE14導入後の初めての曲。試し聴きしながら音源を並べていったら、何か曲が出来た。・・・と言うと楽に作ったみたいだが勿論そんなことない。文字どおり試行錯誤。なので個人的には自信作とは言えないが、私の中ではターニングポイントの曲。

ボカコレ2023年夏

最初はYouTubeだけ投稿していたのだけど、YouTubeって無味無臭と言うか、上げるだけってイメージ。ボカロ始めるならニコニコ動画、、と一ヶ月以上経って気づく。ニコニコにはボカロ界隈を盛り上げる仕掛けみたいなのがある

だが何か、この界隈全体的にレベル高すぎるじゃないですか。お呼びでない感じ?もちょっとしたんですよね。だからニコニコ参入後も、投稿祭みたいなものは別世界と思ってひたすらスルー。そんな中、「ボカコレ夏」が妙に強い感じでニコニコトップページに何度も出てくる。見ると、ルーキー枠とかあるんだ、私みたいのでも投稿していいのかなと。

過去回のルーキー作品見ると、ルーキーとは一体何なのかと思わずにいられないが、とにかく祭りに参加してみた。二曲出したけどいつもよりイイネたくさん貰えた思い出。何かブースト掛かってるんですかね。

Synthesizer Vへの挑戦

しばらくはV6一本で制作していたが、続けるうちに「Synthesizer Vって何かすごくない?」と言う想いが強くなる。CeVIOもカッコいい。特にフォニイ。隣の芝生は青く見える。それぞれの作り手が磨き上げた技術あってこそなのだけど。

私の活動コンセプトは「限界突破」。今思いついたんだけど。V6だけに拘るのはやめようってことで、SVを導入。CeVIOはWin限定だから手を出せないんですよ。そう言えば来年(2024年)可不がSVに来るらしいリリース延期してるけどえっ、マカーが可不使ってもいいんですか。V6代表のGUMIとCeVIO代表の可不(個人の見解です)が揃ってSVに。

2024年はSVがさらに勢力増すんですかね。そんな中私はVoiSonaに興味持ち始めてます。VoiSonaに可不ほしいですよね。話逸れました。

作品No.17「夏→秋譚詩曲」SVを初めて使用した曲。良し悪しはともかく、SVはV6よりボーカルが生々しい。使いやすさはV6かな。。SVのエディター、意識高い系なのはよいけどグリッド線が意地悪過ぎません?あれどうにかならないんですかね。(個人の感想です)

無色透名祭Ⅱ

ボカロ曲は動画として公開されるのが一般的。でも動画ってアレですよね。昔Twitterで「ボカロPは音楽作りたいだけなのに、動画ないと聴いてくれない大変(好意的な意訳)」と言う趣旨の書き込みが炎上してたらしいですね。そんなアナタに最高の祭り。無色透名祭。

当初私はiMovieで素朴な紙芝居を作ってたんだけど、やっぱりキラキラな或いはギラギラなイケイケのMVは正直、複雑な気持ちで見てましたよ。嫉妬と憧れ、黄昏。まあセンスある人は素朴な紙芝居でもきっちり魅せてくるんで、むしろそっちの方を嫉妬しちゃうけど。

そんなこんなで、悩めるボクたち(?)がノーハンデで挑める動画なし字幕の投稿祭。ネームバリューすら不要。楽曲制作も自信がついてきたし、これは行くしかないでしょう。私の名声が一夜にして界隈に轟くに違いない。・・・そう思ってた時期はありましたよ。界隈の人みんなそうですよね。。

だが結局バズらず。私の名前が界隈に轟くことは一切なかった。叶わぬ夢と儚い秋雨。それが私の今いる位置だということ。でも自信を失う必要などない。聴いてくれるヒトもいる。ゆっくりオトナになりなさい。自分にそう言い聞かせる。

Sairei

人生は修行と挫折の繰り返し、なのです

無駄にストイックですよね..

動画も凝り始める

話は前後して、無色透名祭の時に初めてFCP使ったんですよね。歌詞を表示させるだけなんだけど、iMovieはテロップをセリフにあわせて文字単位で表示させるのが非常にめんどい。別に無色透名祭でそんなことやらんでよいのだけど。無料でお試し出来るし、いい練習と思って使ってみた。

使ってみたら、、これがまあ楽しい。何かいろいろ工夫したくなって来ますね。曲作りメインなので動画編集はほどほどに。そう心掛けている私。だが純粋な紙芝居だった動画が、回を追うごとに何かウネウネ動く感じになって。1人日だった作業が3人日に。よくわかんなくなって来ましたね。いや曲が作りたいんですよ、あくまで

AVENGER導入

KOMPLETE導入後もいろいろプラグインはポチってたのだけど、一番インパクトあったのがAVENGER。何か音が好き。好みの問題ですね。音色もあらゆるジャンルカバーしてるので、コレ導入してからは全曲で使っちゃってます。休みなし。非常に多機能なので使いこなせてないが、使いこなせなくても十分使える点もこの音源の長所。とは言えまあ、ボカロ始めたてでいきなりAVENGERだと取っつき悪い気もするので、ちょうど良い時期に導入したのかも。

作品No.23「「明日から頑張る!」と朝に言う。」。ボーカルとベース以外全てAvengerで制作。どうせならベースもAvengerにしちゃってもよかったですね。処理が重くてMIX大変だったけど。そう言えばAvenger 2になってから少し軽くなったらしい。実感としても、そう言われれば軽くなった?、、気はする。

2023年末を迎えて

Special Thanks to GUMI!

雛鳥は最初に見た者の顔を親鳥と認識する。私にとってGUMI(V6版)は刷り込み。始めてお迎えした歌姫であり、今年2023年間ずっと主力を担ってくれた。そんなGUMIのSV版が2023年末にリリース。私にとって今年はGUMIで始まりGUMIで終わったと言っても過言ではない。いろいろ浮気すると思うが、2024年以降も引き続きお世話になりたい。

後、GUMI界隈で私のGUMI曲も毎回チェックしてくださった方々、ホントにホントに励みになりました!感謝。

2023年末、いま気になってること

ボカロ界隈は風雲急を告げている(個人の見解です)。AI作曲サービスもすごいの出ましたよね。Sで始まるやつ。あのレベルの技術で、例えば歌手育成ゲームとかに応用したらすごいの出来ちゃいますよ。ゲームじゃなくても、選択項目とパラメータ組み合わせてUIを整えたら使う人増えますよね。AIが人を超えるか越えないかは知らん。単純に生み出される曲の数が爆上がりしそう。それがボカロ界隈にどんな影響を与えるのか想像するのがちょっと怖い。

界隈の話題で言うともう一つ気になるのが、初音ミクの動向。フィットボクシング。いやフィットボクシングも買うかもですけどそれじゃなく。歌声合成ソフト初音ミク。やっぱボカロと言えば初音ミク。長らく沈黙を保っている(注:既存製品のアップデートはしてます)が2024年は何かが起こりそうな気配。初音ミクは存在自体がゲームチェンジャー。大きな動きがあれば、この世界は大きく変わる。私と直接縁があるかはわからないけど、やっぱりこの界隈に来たからには伝説を目の当たりにしたいですよ。

終わりに

私は100曲作るまでは迷走を続けることにしている。100曲作った時点で、方向性を固めるなり、あるいはスッパリ辞めるなり何らかのアクションを取る。・・・26曲作ってみて、いや100曲は多くね?って思っちゃってるけど。たぶん通常ペースだと頑張っても年間10曲程度と思うので。。ともあれ来年2024年も迷走の一年となる

次作も準備中。新たなチャレンジをモリモリに。生活上の事情もあって、ちょっと(かなり)制作スピード落ちそうですけど、ボカロ活動は今後も続けてまいります。

2023年。見てくださった方、聴いてくださった方、今年一年お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。

今後とも精進する。

Sairei

2024年は辰年です!

急にどうした

ここまで読んでくださった方は、長文読解お疲れさまです。Saireiの子守唄↓↓を聴いてお眠りください。

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