随筆(第19篇)リトグリとReoNaさん 対照性と共通点、管理人が推す理由

私はリトグリ、ReoNaさん、asmiさんのファンなのですが。。

他にも好きなアーティストはたくさんいるのだけど、今ライブに行くとしたらほぼこの3組。まあ別にふーん、って感じですよね。いずれも素晴らしいアーティストだし、大きな括りで言えばガールポップと言う共通性がある。世代もほぼ一緒。この３組のファンなんですー、って言ってもとりわけファンでもなく、普通に聴いている人には違和感ないはず。ただ割と何と言うか、リトグリとReoNaさんに関してはかなり客層の雰囲気が違うのを、ライブに足を運んでも感じる。ちなみにasmiさんは中間よりややリトグリ寄りって感じ。界隈詳しい人には突っ込まれる気がする。

対照的なリトグリとReoNaさん

歌ってる曲だとか、歌い方とか雰囲気を重視してみると、リトグリとReoNaさんは、互いに対照的な世界観を持つアーティスト。歌を通して伝わってくるメッセージを突き合わせると、ピリピリとした対立をとても感じる。背中を押すリトグリに対して、「背中を押さない」でお馴染みのReoNaさんはある種のアンチテーゼ。同じ系列のレコード会社だが、鉢合わせすれば殴り合いに発展すると思われる。

ステレオタイプ的な言い方だけど、ファン層も違うように見える。まあヒトの趣味嗜好の話なのでひと括りに語れないんだけど。敢えて典型的なイメージとして言うのであれば、リトグリのファン層は体育会系の部活とかでキラキラしているタイプのイメージが強く、ReoNaさんのファン層は文化系でインドア思考なイメージが強い。重ねて言うがあくまでイメージ。実際はそれぞれ様々な人がいることは間違いない。

話が少しそれたが、とにかく両者にはアンチテーゼ感的なものが漂う。

例えば「夢」。

僕は道を引かない
僕は夢を推さない
僕は隣にいるだけ
君が思うまで

ReoNa「テディ」　作詞：傘村トータ(LIVE LAB.)　より引用

ReoNaさんの「寄り添いスタイル」を象徴する歌詞。心が折れかけている時に聞くと思わず涙目になってしまう。夢を推さない。背中を押さず、手を引かず、ただ寄り添う。

対してリトグリは、

いつのまにか汚れたノート
最後は自分で学ぶんだ
ただ見ているだけ？それじゃ始まらないさ
だから　跳ぼう！

Little Glee Monster「好きだ。」　作詞：丸谷マナブ・前田甘露　より引用

代表曲の一つ「好きだ。」の有名なフレーズ。ただ指をくわえて見ているだけでは、何も始まらない。自分で動き出さないと変わらないから、「跳べ！」と言っている。

もう一つ、個人的に心に刻まれているリトグリの歌詞をご紹介する。

出来そうなことから
やりたいことを探して
それに夢と名付ける
日々に別れを告げた

Little Glee Monster「I BELIEVE」　作詞：いしわたり淳治　より引用

アサヒさん特有の心地よい歌声が印象的なこのフレーズ。出だしサビからのAメロで、いきなり退路を塞ぐ。社会人の90%以上は当てはまりそうな「出来そうなことからやりたいことを探す」

それは夢と言えるのか。自分がホントにやりたいことって、何だったんだろう。。

その他、「戦う／逃げる」「仲間／孤独」と言ったキーワードで世界観が異なるリトグリとReoNaさん。「生きなくちゃ」のリトグリ、「生きてるだけでえらいよ」のReoNaさん。 対照的な二組だが、なぜ両方に心惹かれるのか。

管理人が推す理由

それは、

もちろん歌声が好きであることは前提。普段曲聞く時に、そこまで歌詞に入り込まないし。リトグリはこの短期間で大きくメンバーが入れ替わっている*ので、不安だったりもする。だが今回、私が言いたいことはそこではない。

*2022.11.21時点の話です。

あえて上で触れたが、「生きなくちゃ」のリトグリ、「生きてるだけでえらいよ」のReoNaさん。実は同じことを言っているように私には思える。

リトグリとReoNaさんは基本的に軸が一緒で、背中押すか押さないかはともかく、人生に寄り添って応援すると言う世界観は共通している(個人の見解です)。他のアーティストに比べて恋愛ソングが少ないのも共通している。リトグリもReoNaさんも、人を癒やしたり勇気づける方向に軸を構えているのだ。

「がんばれ、いけるいける！」と言ってくれる友達。

「がんばらなくていいよ。気楽に行こう。」と言ってくれる友達。

そんな友達が両方いてもいい。同じように、背中を押すアーティストと背中を押さないアーティスト。両方好きでも問題ないはずだ。

今後とも精進する。