[VoiSona] feat. AiSuu / メランコリィ・ラプソディ / ボカロ制作録Vol.28(随筆第87篇)

28曲目の制作

今作は28作目。2024.2.23に動画サイトに投稿。ボカコレ2024Winter出品作。

前作、作品No.27「原点回帰」に続き、AiSuu× ゲームっぽい音源。レトロにアンニュイに、それでいて切実な感情をさらけ出す。楽曲制作は毎回苦心するけど、今回は感情表現とミックスバランスの難しさを痛感しましたね。って何ソレっぽいこと言ってるんだ自分。でもまあ、自分の要求は何とか満たせた。そう思ってます。何となく。

伴奏制作

今回は伴奏を先に制作。前回8 BIT ERA(AVENGER拡張音源)がいたく気に入り、類似製品16 BIT ERAも導入。8bitがファミコンだとしたら、16bitはスーファミですね。適当に鳴らすだけでエモい。組み合わせてもいい感じ・・・と思ったんだけど、ちょっと浮く。16bitは進化しすぎ。10bitくらいでお願いしたい。いや、わかってますよ二進数でしょウルサイなあ。。(ひとりごと)

16bitってゲーム音っぽい感じもするけど、ちょっと音質微妙なシンセってだけな気もしてモヤモヤする。でもエモい。せっかく買ったし使おう。8bit音源をメインで鳴らしつつ、16bit音源で飾り付けていく。さらにUAD PolyMAXで味付け。入手したてで使ってみたかったのです。ベースは8bitで添えつつ、サブベースTRILIAN。ドラムはAddictive Drums 2。気づけばド定番編成。

16bit音源は今回初。新しい音源ってひととおり鳴らしたくなるけど、鳴らしすぎると感覚無くなってきますよね。ハマりそうな音を見つけても、「もっといいヤツあるかも知れない」と他の音も鳴らす。そして迷子に。ピンと来たらそのまま採用しちゃった方がいいのかも知れない。でもひととおり鳴らしておくと、次の曲にも活きてくる。気がする。覚えてなかったりもする。

ボーカル制作

今回はだいぶ伴奏を作り込んでから、ボーカルを仕込んだ。AiSuuの特徴は前作で掴んだ、、つもりだったのだけど、やっぱエフェクトの付け方で全然印象変わりますね。音の世界ってほんと面白い。不思議。ムズイ。

AiSuuのヒトっぽさとボカロっぽさ、オトナっぽさとコドモっぽさを混在させて一つにまとめる。表情豊かな歌声なだけに、ちょっと調整適当にするとおかしな雰囲気にもなる。そんなこんな、アレコレ試行錯誤しながら形にして。今作のテーマは”ゆらゆらゆらりんこ”なので、最後にディレイをホワホワ掛けていく。うん。楽しい。ディレイ楽しい。やり過ぎた感否めない。まあライブ感ってことで。めちゃくちゃリテイクしてるけど。

ミックス＆マスタリング

本作は2024.1下旬に仕上がったんですよ。いったん。このタイミング、2024.2下旬のボカコレに出したいってなるじゃないですか。なるんですよ。で、次の作品を作って、それも2024.2中旬に完成。私も何も考えずに作ってるわけじゃないので、一曲作ると一曲分成長するわけです。次作では特にミックスに力んでいて。と言うことで必然的に、本作のミックスが気になってしまった。嗚呼、公開してない直せる。。

最初は微調整のつもりだったんだけど、結局ほぼ全トラックをがっつり見直しましたね。プラグインも結構差し替えて。と言うかBusの構成から変えましたからね。TRILIANもAD2最初入ってなかったし。と言うかAD2持ってなかったし。でも低音が足らーんってなって、どかーんとなって。それはそれで楽しいのだけど、やっぱ制作した曲は公開しちゃって次に進む、と言う方がいい気はする。貯めてると永久に前に進めない気がしました。今回はイベントだから良いけど。

MV制作

前作は思い切ってMVにリリック載せなかったんだけど、今回は思い切って絵のないMVに。リリックに振り切る。いや、サボりたいわけじゃないですよ。表現方法としてそう選択したのです。普段より時間掛かったんですよ。。

今回からFCP(動画制作ソフト)にもプラグインを導入。ついに手を出してしまいましたよMotionVFX。曲作るたびに何か増えてく私の道具。音源系はともかく、動画系プラグインまで手を出して大丈夫なんでしょうか。金には困ってねえ。ただやっぱり、一つでも手を出すと他のも欲しくなる。沼る。

歌い手

・AiSuu

二曲連続二回目のAiSuu。AiSuu前提で制作。ちなみに前作に続き、私の曲を歌うAiSuuは滑舌微妙に聞こえると思うが、これは母音と子音のタイミングをいじった意図的なものです。コレを聴いて「AiSuu滑舌微妙じゃね」とかってなったら営業妨害になってしまうので念のため言っておく。。素のAiSuuはちゃんとしてます。

曲の世界観

日常に馴染むメランコリィ。社会がどんなに豊かでも、世界がどんなに美しくても。まあアレですね。私の活動の根底にあるテーマですね。定期的にどストレートなテーマを投げてるんです。いや、全然定期的じゃないけど。イキったワードRANK C「定期的にやってる(定期的にやってるとは言ってない)」。

憂鬱な気分を持て余して、寒空を散歩する。たんぽぽが当たり前のような顔をしてユラユラ揺れている。何かよくわかないことが多くて。納得いかないこと多くて。でもきっと朝がくるよね。。

とまあ、そんな感じの世界観。

こんな時に聴いてほしい！

この曲の合うシチュエーションを挙げさせていただく。

• 何か憂鬱な時
• リラックスしたい時
• 冬散歩

サブスクでの配信

Apple MusicやYouTube Music、Spotify、etc.　気が向いたらぜひご一聴を。

(以下のリンクから各サブスクへ飛べます。2024.1.24配信開始)

終わりに

ところで私は日暮里に住んでるんだけど、日暮里って意外と知られてないんですよ。山手線なんですけどね。山手線って知名度は全国区だけど、上野〜池袋の間は何かダークゾーンですよね。鶯谷-日暮里-西日暮里-田端-駒込-巣鴨-大塚。何か巣鴨が輝いて見えますね。銀色だけど。

とか全然関係ないこと書くとSEO的に良くないらしい。知るかそんなこと。「日暮里ラプソディ」とか作ったら聴いてくれるヒトいるんですかね。何かちょっと韻踏んでてイイ感じと思ったんですけど。いや、やめとこ。。

今後とも精進する。