[VOCALOID] feat. 符色 with 音街ウナ/ ない / ボカロ制作録Vol.32(随筆第95篇)

あなたはもし魔法を一つ使えるとしたら、何をしますか。私は世界の全てを炎で燃やします。何この犯行予告。そんなこんなで、楽曲紹介です。

私は魔法使えます

Sairei

そう言えばそんな設定でしたね..


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ない / Sairei feat. 符色 with 音街ウナ 感情がワーッとなった時って、頭はフル回転してる。基本空回りなんだけど、何か部分的にビタっと冷静に考えてる部分もあって。自分の誤りに気づいちゃったり何かして。でも...

このコーナーでは日々のできごとや日頃思うことを雑多に綴っています。

今回のコメンテーター

皮肉屋の魔女キャラ。管理人の意見や趣味に一定の理解を示しつつも、常に皮肉を言う機会を伺っている節がある。

目次

32曲目の制作

今作は32作目。2024.6.10に動画サイトに投稿。

ボーカル制作

久々のVOCALOID6。曲の構想をした段階で、コレ符色だなってなって。何か緊迫感って言うんですかね。そう言う感じの雰囲気が符色にはある気がするんですよね。そして緩急をつけるイメージで音街ウナ/Sugarも登場。

VOCALOID6は2023年末に大きなバージョンアップがあって、音が結構変わった気がする。符色は何か歌い方が過激になったような。。低音-中音-高音で発声の仕方が変わるポイントで、変化が極端になった印象。正直、バージョンアップ前の方が扱いやすかったような。。音街ウナは何か滑らかになった?気がする。まあ、V6がバージョンアップしてる間に私も制作環境が激変してるので、私のこの比較はあてにならない。

制作方法はオーソドックスにMIDIをV6に食わせてから編集。MIDIはピアノで伴奏込みで両手で弾いて、そのリード部分をクオンタイズして引っこ抜く感じ。なのでピアノ伴奏もついた状態で制作を進める。何か符色が違うメロディを歌いたそうな感じなので喧嘩しながら折り合いをつける。スタイルはNo Effect。

リードボーカルを作った後、ハモリ制作。ハモリって第2メロ的な要素とミックスエフェクト的な要素があって扱いが難しい。いつもはミックスの直前に入れたりするので、今回は早め。工程の順序はホント正解わからん。今回はハモリを早い段階でカッチリ入れたことで、後工程がスムーズになったと思う。

伴奏制作

今回も新しく音源を。Keyscape。定番ですね。あと、何気にフットペダル初めてつけた。ペダルの有無は演奏に多大な影響を与えます。私は一応ピアノの人なのでなおさら。サステインペダルは生命線なのです。何で今まで持ってなかったのか。それは、ちょっと前まで私は座椅子の膝の上にキーボード置いて弾いてたから。88鍵ですよ。最近部屋のレイアウト見直して、無事普通のヒトになれたのです。

そんなわけで、今回はまずKeyscape(一部Massive X)でざっくりメロディと伴奏をMIDI録音。やっぱペダルあると違う。今までこの段階では基礎的なコードだけ作ってたのだけど、今回は伴奏にそのまま使える演奏が出来た。つもりでいる。これにより後工程をかなり時短出来た。また全体の雰囲気を最初に決めることになるので、音作りの迷いも軽減された気がする。

で、ボーカルとか全体を作ってからは最近のお気に入りシンセCurrentで飾り音をちりばめてゆく。FX系の音もざらざらと入れてく。ベースはCurrentに加えてVSLのコントラバス(Double Bass)を。このコンバスはクセが少ないのに表情豊かですごい好き。今後も積極的に使いたい。ドラムはAddictive Drums。これも使うたびに好きになる。

ミックス

今回は音源的にエフェクト強めの音ばっかりだったので、ミックスは抑えめに。Currentってエフェクターめちゃくちゃ内蔵してるので、プリセット使った時点で私が弄るレベルを超えてる。下手に弄れないと言う意味で。Keyscapeも勝手にホワホワしてたので、ミックスでは低音と中域をちょっと削ったくらい。ツールとしてはオールFabfilterに。Q、C、R、DS、LとVolcano、Saturnですね。G、MB、Timelessは今回は使わず。と言うか書いてて思い出した。MB今回試してみようと思ったのだった。次回に回したい。

MV制作

初めて絵師さんに絵をお願いしてみたのです。権利は全て絵師さんに帰属する形なのだけど、私のリクエストで描いていただくと言う。ドキドキしますね。依頼先は咲里キリコさん。ニコニコで見つけて、何度か作品を利用させてもらってる絵師さん。と言うか前作でもガッツリ。今回も素敵な絵。感謝。

そんなわけで、今回は一枚の絵で一曲通す。一枚絵と言えばニコニコ動画で「一枚絵動画投稿祭」みたいなのがあったり、ボカロ界では一つの文化なイメージ。私はこれまでの31作、一枚絵で通したことはない。今回初の試み、、、なのだけど、いわゆる一枚絵っぽいMVではなく。ザワザワ動かしてます。だってそう言う曲なのだもの。

Sairei

動画は動いてナンボ、なのです

以前は静かな紙芝居でしたよね..

PSD(レイヤー分けされてる画像ファイル)をいただいたので、レイヤーごとにエフェクト掛けてみる。影を揺らしてみたり、線画をディストーションしてみたり。うーん。楽しい。むずい。けどオリジナルが回帰点になるので、迷子にはならず。

作成順序

  1. メロディ + ピアノ伴奏
  2. メインボーカル
  3. ハモリ
  4. ドラム
  5. 伴奏(ピアノ、ドラム除く)
  6. MIX
  7. MV

歌い手

  • 符色 (メイン)
  • 音街ウナ (サブ)

曲の世界観

もしも魔法を一つだけ唱えることができるとしたら、ボクは炎の呪文を唱え、世界の全てを焼き尽くすことだろう。

そんな始まり方をする本作。題名「ない」のとおり、否定的な感情を綴っていく。光は闇へ。未来も過去もない。だけど詞の一つだけ、肯定しているものがある。それは、、、って。

とにかく今回は私的には難解な詞。表現しているのは、自暴自棄になった感情が跳ねて沈んでる感じ。ピークを過ぎた後、90%くらいのところで留まっていて、理性を取り戻すベクトルに入る前の段階。落ち着く気配を見せる一歩手前。

感情がワーッとなった時って、頭はフル回転してる。基本空回りなんだけど、何か部分的にビタっと冷静に考えてる部分もあって。自分の誤りに気づいちゃったり何かして。でもその瞬間は意識出来ない。時間差で来るんですよね。そんな感じ。

ちょっと何言ってるのか..

Sairei

もし願いが叶うなら、このコーナーつぶすのです..

こんな時に聴いてほしい!

この曲の合うシチュエーションを挙げさせていただく。

  • 喧嘩した時、自暴自棄な時
  • 黄昏てる時
  • 何かうまくいかない日の夕方

サブスクでの配信

Apple MusicやYouTube Music、Spotify、etc. 気が向いたらぜひご一聴を。

(2024.7.2リリース!)

終わりに

最近Current – VSL(Special edition 1と4) – Fabfilter一式 – Keyscapeと立て続けに大物プラグインを導入したのだけど、何かこれにより、物欲が収まった気がする。趣味はDTMと言うかプラグイン漁りだった私。やりすぎてた感があったので、前向きな変化だと受け止めている。次の作品までに私が新たに導入するプラグインは、ない。ないだろう。知らんけど。

Sairei

いよいよ軸足を固める頃合いなのです

・・・言いつつ、何かポチってましたよね..

今後とも精進する。


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このサイトはボカロ曲作り手のSaireiが、自由に言葉を紡ぐ随筆サイトです。

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