[VOCALOID] feat. GUMI & 花隈千冬 / 「明日から頑張る！」と朝に言う。/ ボカロ制作録Vol.23 (随筆第75篇)

23曲目の制作

今回は23作目のご紹介。2023.10.26に動画サイトに投稿。

久しぶりにポップな感じの曲を、と言うコンセプトで着手した。私は何も考えずに作曲するとバラードになる「バラード属性」を持っている(管理人の妄想です)。ポップに作ろうとしても結局バラードっぽくなる属性。それで何度か挫折したが、今回は割とイケたんじゃないかと思う。そのような気がする。

今作はVOCALOID6とSynthesizer Vの共演。2回目だが、今回はミックスに手こずった。ボカロなんて既に完成された音源だからミックス不要な気もするが、私は歌手ごと/パートごと(今回で言うとGUMI Lead / GUMI Chorus / 花隈千冬 Lead / 花隈千冬 Chorus)に分けてDAW上で調整する。その方がハモリ具合とか調整しやすい。本当はさらにブリッジ、サビとかも分けた方が良さそうだが、纏めるの大変そうなので今のところしていない(次作ではめちゃくちゃ分けてる)。

で、普段は聴きながら調整してハマれば終わりなのだけど、今回はバウンスでかなり音が変化して。「バウンスすると音が変わる問題」は今に始まったことではないが、悩むのは久しぶり。このあたりの侘び寂びはググっても中々わからないのでツライ。と言うか「バウンス　音変わる」でググるとLogic Proの関連記事ばっかり上位に来るのだが、他のDAWだとマシなのだろうか。私がLogic使いなので検索順位が上がってる可能性もあるが、一応シークレットモードでも試してみたら同様の結果に。。

歌い手

今回は以下のフォーメーションで制作している。

• メインボーカル：GUMI、花隈千冬

本作は最初からGUMIのつもりで制作。ソロにしようかとも思ったのだが、やはり私は複数で歌ってもらうのが好きだ。お相手はオーディション(管理人の妄想です)で皆にメロディを歌ってもらって、一番しっくり来た花隈千冬に決定。誰が歌ってもキレイには聴こえるんだけど、不思議と迷わない。

曲の世界観

一見、後ろ向きかも知れない。「明日から頑張る！」と朝に言う＝今日は丸一日頑張らない。その繰り返しの暗示。

いや、頑張るのはいいことですよ。前向きに行くなら。けど、一方でつらそうなイメージが伴う。我思う。ツライことはやらんでよい。こんなことを言うと仕事しないヒトと思われそう。ただ、強烈な義務感に襲われるとつらくないことまでツライと感じてしまうことを忘れてはならない。ツラかったら今日はもういいよ、明日からがんばれば。

明日でもいいやとリラックスしつつ、何かに取り組むのもよい。それで振り返って「今日は頑張った」とか思えたらラッキー。踏ん張り時が来ても、そんな感じでいきたい。そんなわけで、今日は謎記念日。

こんな時に聴いてほしい！

この曲の合うシチュエーションを挙げさせていただく。

• 憂鬱な朝
• 眠い時

サブスクでの配信

Apple MusicやYouTube Music、Spotify等の主要なサブスクサービスでも配信する*。サブスクご利用の方は気が向いたらぜひご一聴を。(以下のリンクから各サブスクへ飛べます。)

*2023.11.16配信開始

終わりに

本サイトでは各稿の終わりに「今後とも精進する」で結ぶ。何かWeb上には”頑張る”と”精進する”が同義みたいに説明しているビジネスサイトがあるが、私は異を唱える。現代において「頑張る」の意味がだいぶ拡大してるので仕方ない面もあるが、そもそも語感(言葉の持ってるイメージ)が全然違うでしょ？

精進とは長らく仏教で使われている言葉で、雑念を振り払って仏道に邁進すること。さらに語源を辿るとサンスクリット語の「勇気」から来ているらしい。つまり勇気を持って雑念を振り払い、物事に取り組むことだ。この「雑念」にはツライと言う思考も含まれる。だから私の「精進する」と言う言葉は、ツライと思わずに取り組んでいくと言う決意表明でもある。まあそれが難しいんですけど。明日から頑張ります。

今後とも精進する。