本稿の投稿日は7月7日、七夕である。七夕と言えば、私は遥か遠い昔に仙台に住んでいたことがあって、街を上げて七夕祭りをしていたことを記憶している。仙台は盛大な七夕祭りで有名な地域なのである。なお、暦の関係で仙台の七夕祭りは8月に行われるのだが、それは本稿とは関係がない。
ともかく、幼少期の刷り込みみたいなものもあり、私にとって「七夕」は年間イベントにおける序列が高い。笹の葉に短冊を添えるがごとく、私が七夕に向けて楽曲を制作したのも自然な成り行きと言えよう。
と言うわけで、今回は制作した七夕バラード「見つけて」をご紹介したい。
ちなみに仙台は4才の頃住んでいたのです。
かなり朧気な記憶ですよね..
皮肉屋の魔女キャラ。管理人の意見や趣味に一定の理解を示しつつも、常に皮肉を言う機会を伺っている節がある。
12曲目の制作
本サイトでは自作曲の紹介を順次行っており、前回8曲目だったので本来は9曲目の紹介をする順番なのだが、せっかく七夕テーマの楽曲を制作したので割り込み、12曲目のご紹介となる。2023.6.23にYouTubeにアップロードしている。
ここのところ、バラード系と明るめの曲を交互に制作していて、今回はバラードの順番。別に確固として決めているわけではないが、時期的に七夕に向けて曲を作りたかったのでバラードがちょうど良い。歌詞も自然と浮かぶ。
「笹の葉さらさら のきばに揺れる」
・・・あれ?これ盗作にならない?
七夕の歌って言うと何かもうこの曲が頭を離れず。思えばクリスマスソングだとか、正月の歌とかそう言う特定のテーマで曲を制作したことがなかったので、この辺のイメージの折り合いと言う壁に直面出来たことが今回の収穫と言える。説明が難しいが「七夕っぽさ」を出しつつ、既存の歌とは別の楽曲を制作すると言うバランス感覚を自分なりに考えて取り組んだつもりでいる。
曲の出だしに例の歌の影響が見え隠れしてますね。
自分としてはいい感じのバランスと思うのです..
なお、前述「笹の葉さらさら のきばに揺れる」は「たなばたさま」と言う曲の歌詞であることを念のため付記しておく。
歌い手
今回は以下のフォーメーションで制作している。
- メインボーカル:GUMI (V6 AI Megpoid)
- サブボーカル:符色
- コーラス:Po-uta
曲の世界観
こと座α星ベガ、わし座α星アルタイル。夏の夜空に浮かぶ無数の星の中でも、特に著名な一等星。織姫と彦星。天の川に隔てられた七夕の星々である。前述のとおり、曲調も自分なりに何となく七夕っぽくしつつ、歌詞も七夕に寄り添う形にしている。
私の中の七夕のイメージは「笹と短冊と天の河」だが、今作では「笹と短冊」を”祈り”と捉えて、「星空と祈り」と言った世界観にしてみた。
ちなみに「α星」とは属する星座の中で最も輝く星のこと。(例外もある)
今回豆知識が多めですね。
タイトルは「見つけて」
子供の頃に思っていたこと。織姫と彦星ってどれ? 天の河って見えなくない?
都市部だと夏は一等星もあまり見えないし、天の河も視認出来ない。短冊に想いを込めたとて、どのお星様にお祈りすればよいのか。と言うか織姫も彦星も、どちらかと言うと祈られる側じゃなくて祈る側なんだけど。
とまあ、上記のような子供の頃の不躾な感覚を持ちつつ、大人になって思うこと。”祈り”とは”願うこと”。ただ、自分が本当に願っていることが何なのかよくわからない。幸せってなんだろうとか、その類の原始的な問いが自分を襲う。たぶんそれが何なのか言語化することはとても難しいことだと思うけれど、でも何かを願っていることは確かなんだよね。
子供の頃の曖昧な感覚と、大人になってからの曖昧な願い。共通することは、何かを見つけたいと言うことではないだろうか。そんなことを想いながら、歌詞を紡いだ次第である。
安定のポエミー感ですね。
歌詞の話なので..
こんな時に聴いてほしい!
この曲の合うシチュエーションを挙げさせていただく。
- 七夕
- と言うか夏の夜
七夕バラードとして制作したが、例の七夕の歌「たなばたさま」ほど七夕に特化していないことは主張しておきたい。曲調としては涼やかなバラードに仕上げたつもりなので、夏の暑い夜に風鈴でも鳴らしながら聴いていただけたら幸甚である。
楽曲「見つけて」(YouTube動画)
せっかくなのでこちらでも公開させていただく。
ちなみに全然関係ないのだが、サブスク配信としてYouTube Musicにも登録されている関係で、↓とは別に「Sairei -Topic」と言うチャンネルが自動生成されている。そこでも本作がアップロードされているわけだが、今回は一日で本家の再生回数を越えてしまうと言う珍事が。まあどちらも二桁再生なのですけれど。
私としてはどちらが再生されてもうれしい。が、「Sairei -Topic」の方は動画ではなくジャケットの静止画なのに、頑張って動画を作ったりした本家がさくっと抜かれてしまうのは複雑な心境ではある。
サブスクでの配信
Apple MusicやYouTube Music、Spotify等の主要なサブスクサービスでも配信開始している。サブスクご利用の方は気が向いたらぜひご一聴を。(以下のリンクから各サブスクへ飛べます。)
今後に向けて
制作したオリジナル曲は本稿執筆時点(2023.7.3)で13曲。不吉な数字だがそれはよい。次の曲を出すまでの間の話である。だが、次作はまだ構想しておらず、少し時間がかかる見込み。
先日新たなボイスバンク、音街ウナをお迎えしたので13曲目は彼女を中心に据えた曲にしている。2023.7現在、私ことSaireiのパーティメンバーはGUMI、Po-uta、符色、音街ウナの4名である。あまり見境なく増やすよりはある程度フォーメーションを固定させたいと思っているが、まだ試行錯誤の段階。
それはよいのだが、13曲目を制作中に感じたことは音源(伴奏音)へのマンネリ感である。まだまだLogic Pro(Mac用の有償音楽ソフト)を使いこなしているとは言えない私だが、音源は一通り触ってみたつもりである。その中で実際に自分の曲で使いたいものはごく限られる。結果、毎回同じような楽器編成になってしまう。またLoop音源も私にはしっくり来るものがなくて。。
と言うことで、音源をLogic Proのプリセットに頼るのは限界な気がして来た。「限界」とか書くとちょっと偉そうだが、これは品質ではなく気分の問題である。より楽しい楽曲制作を求めて、音源を漁ってみたい。そんな矢先、折よく大手の音源バンドル製品がセールしていたのでポチってみた。膨大な音源がセットになっている筈なのでしばらくはこれとにらめっこする予定。使い方が理解できればの話だが。
時が熟したら、新しい音源を武器に次曲をリリースする所存である。
と言いつつ何も変わらない可能性も。使い方ムズそうだし
その際はご一笑に付してくださいませ..
今後とも精進する。
このサイトはボカロ曲作り手のSaireiが、自由に言葉を紡ぐ随筆サイトです。
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