[VOCALOID] feat. GUMI / 古い筏 /ボカロ制作録Vol.08 (随筆第59篇)

ところで、私は自分の制作した楽曲のリリックビデオ(YouTube用)を制作する時にAI生成画像を利用している。

「古い筏」の絵もAIにお願いしたのだが、一つ罠が。何度やってもゴムボートの画像しか生成されないのだ。そんな状況に、僭越ながらSEを自称する私はピンと来る。古い筏を英訳すると、「old raft」。ふーーん、なるほど。そう言うことか。

これは割と「IT系あるある」。洋物のツールに日本語でインプットすると、いったん雑に英語で変換されて処理されるため、意図したものと違うアウトプットが出がちなのである。

私としても英語が全く出来ないわけではないので、英語で日本式の筏の形状などを事細かに記述してAIに指示することも出来るのだが、残念ながら(少なくとも私の活用している)AI画像生成ツールはそこまで賢くない。「古い筏」を新しいAI技術で再現するには困難を極めた。

何の話してるんですか..

Sairei

楽曲制作にまつわる苦労話を..

ともあれ、これまで制作した中でも有数の力作、「古い筏」についてご紹介させていただきたい。

このコーナーでは日々のできごとや日頃思うことを雑多に綴っています。

今回のコメンテーター

皮肉屋の魔女キャラ。管理人の意見や趣味に一定の理解を示しつつも、常に皮肉を言う機会を伺っている節がある。

目次

8曲目の制作

本稿の執筆時点で既に12曲をYouTubeにアップロードしているが、今回は8作目のご紹介。2023.4.10にYouTubeにアップロードしている。

まずはとにかく3拍子の曲を作ろう。それだけ決めて制作に取り掛かった。曲先/詞先で言うと、曲先。ピアノの鍵盤を叩きながらワルツ的な旋律を制作し、それに歌詞をハメていった感じ。

だが曲を制作している途中で急にループ音源(既成の伴奏音源。完成度が高く、これ組み合わせるだけでプロっぽい伴奏を生成することも可能。)を使ってみたくなり、冒頭でイントロ代わりに利用。

最初は歌なしのイントロとして利用するつもりだったが、ループ音源を聴きながら鍵盤を叩いていたら自然と旋律が出てきたので、これに歌詞をつけて冒頭から歌い出す感じになった。ついでにベース音も追加。やはりループ音源だけだと少し味気ないかも。

なお、私の利用している音楽制作ソフトのループ音源はほぼ4拍子しかなかったので、結果的に冒頭4拍子からの3拍子への切り替えと言うややトリッキーな曲構成に。

Sairei

一回はループ音源だけで伴奏作ってみたりもしたいのですけど。

プリセットの音源だけだと厳しいかもですね。

また、ほぼ曲全体の構成が出来上がり、完成度を上げている最中に新しい旋律が降ってきて。次回作にしてもよいのだけど、次に3拍子の曲を作るのはいつになるのだろう、、と思い、何とか本作に組み込んだ。なので当初想定していたよりも長い曲となったが、内容は濃いはず、、と自分では信じている。

歌い手

今回は以下のフォーメーションで制作している。

  • メインボーカル:GUMI (V6 AI Megpoid)
  • コーラス:Po-uta

曲の世界観

本作は夜に聴くイメージで制作した。一人、暗い夜、停滞。そしてその中から見出す変化と希望。

越えられない壁があって。その前にじっと佇む。でもその佇んでいる時間は無駄な時間なのだろうか。私はその停滞こそが貴重な人生の経験だと思う。

眠れない夜には、少し夜風にあたって物思いに耽るのもよい。その時間自体がとても大切な宝物。そんな想いを本作に込めてみた。

痛いほどポエミーなんですけど。

Sairei

続けていくと恥ずかしさを感じなくなるのです..

こんな時に聴いてほしい!

この曲の合うシチュエーションを挙げさせていただく。

  • 眠れない夜
  • と言うか夜。寝る前とか

前述のとおり、とにかく夜に聴くイメージで本作は制作している。

冒頭で「夜明け〜」って歌ってますけどね..

Sairei

夜明けを意識した夜なのです..

楽曲「古い筏」(YouTube動画)

せっかくなのでこちらでも公開させていただく。

サブスクでの配信

Apple MusicやYouTube Music、Spotify等の主要なサブスクサービスでも配信開始している。サブスクご利用の方は気が向いたらぜひご一聴を。(以下のリンクから各サブスクへ飛べます。)

今後に向けて

前述のとおり、制作したオリジナル曲は本稿執筆時点(2023.6.24)で12曲。13曲目の構想をウナウナと悩みつつ練り上げているところである。6/22、発売日当日にV6 音街ウナ(Spicy/Sugar)をお迎えしたので活用したい。

曲を複数制作して思うこと。私のような者でも、やはり曲調のクセと言うか、特徴が出てくるなということ。全部同じような曲になるのはつまらないので、ある程度意識しなければと思う。同時に、それが自分の味なのであれば、大切にしたいとも思う。

まだ新境地を開拓すると言ったような風呂敷を掲げる段階にはないが、自分の特徴を意識しつつ今作のように3拍子に挑戦してみたり、いろいろ積み上げていきたい。

Sairei

無意識に作曲すると全て同じコード進行に..

歌詞も、好きな単語とか浮き彫りになりますよね。

今後とも精進する。


本サイトのご紹介

このサイトはボカロ曲作り手のSaireiが、自由に言葉を紡ぐ随筆サイトです。

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