雨。曇天。この世界には大変なことがたくさんあるけれど。曇り続きもシンドイ。そんな時は自分を見つめ直してみるのです。って誰だよ。
自分を愛おしく思う瞬間。何かふと自分を俯瞰した時。それはまるでそう、掛けすぎたリバーブの残響音のようにふわっと包み込まれるような感覚。誰かに共感してもらえる感覚なのか。表現してみた。
曲の世界観ですね
自分の心象風景を曝け出してみたのです..
皮肉屋の魔女キャラ。管理人の意見や趣味に一定の理解を示しつつも、常に皮肉を言う機会を伺っている節がある。
31曲目の制作
今作は31作目。2024.5.12に動画サイトに投稿。
最近変わったことと言えばそう。がっつりプラグインを購入しましたね。Minimal AudioのCurrentとVSL Special Edition 1と4。それからFabfilter一式。シンセ、オーケストラ、エフェクトと全方位的に漁ってしまった。先日モニスピとAIF変えた影響。と思われる。環境変えると好きな音源も変わるものだなあと。いや、今まで買い揃えたやつも引き続き好き。何のこっちゃ。
ボーカルも新たに、こむらさきももか@LAUGH DiAMONDをお迎え。AiSuuと組んで歌っていただきました。
ボーカル制作
今回はボーカルを入れながら伴奏をつけてくスタイルで制作。ってみんなそうですね。何かうまく説明できぬ。ボーカル単品で一節作り込んで、それに適当な伴奏をつけて。ある程度それっぽくなったら次の節へ。少しずつ進める。そんな感じ。普段はDAWでメロディとコードを作ってボカロソフトにMIDI食わせて編集するので、結構違う。効率はともかく、何か歌い手と相談しながらメロディ作ってる感じで楽しい。
ただしメロディ決め切らない状態で進めるので、構成が纏まるのか最後まで不安。不安定な作り方。けどまあ楽しかったから良いか。何か手応えはあったのでまたいずれ同じアプローチでいってみたい。
伴奏制作
ボーカルを歌いながら、ホワホワとCurrentを鳴らしてみる。プリセットいい感じ。パラメータすごい複雑なんだけど意外と大まかに理解しやすいUI。直感的にわかるところはわかる(適当)。高周波/低周波それぞれきっちり鳴る感じなので、これベース音も含めてCurrentだけで行けちゃうな。と思った。
ただ話変わるけど(変わらないけど)、ユーフォニアム鳴らしてみたくなって。アニメの影響ですね。シンセでユーフォっぽい音を出しても満足できない。生系ください。調べたらユーフォニアムの音源プラグインってかなりレア。だがしかし。オーケストラ音源定番のVSL(Vienna Symphonic Library)から出てるんですよ。
オーケストラ音源、もともといずれは買おうと思ってたんです。KOMPLETE14にもポップスでやる楽器としては十分な生楽器あるのだけど。クラシック出身(自称)の私としてはもう少し本格的なヤツでいきたいなと。いや、KOMPLETE14のヤツも本格的なのです。ただ個人的にKontaktあんまり手に馴染まない部分があると言うか。。
話がごちゃごちゃになったが、今回はCurrentのシンセ系の音、VSLのオーケストラ(今回はユーフォ、トランペット、コントラバス)、Chipsoundsのチップチューン系の音。割とカオスな楽器編成でお届けしてます。ドラムはAD2で、キット2組を混在させてみた。何か場面転換っぽい感じで、雰囲気が途中ぬるっと変わる感じを表現したかったのですがどうでしょう。
ミックス
新たなエフェクトプラグインとして、Fabfilter一式を投入。一般にファブると言うとファブリーズで消臭するイメージだが、界隈ではFabfilter製品を使用することをファブると言う。嘘です知りません。とにかく業界標準ファブリーズのごとく、評判のよいエフェクターであるFabfilter。高いけど。
今回音源が最初からいい感じで鳴ってたので(Currentとか独自のエフェクト盛り盛りだし)あんまりエフェクター使わないかなと思ったんだけど、結局Total Bundleのうちシンセ系とG、MB以外は全部使いましたね。ちなみにGはゲート(小さな音の除去)なのだけど、気になる箇所はMIX入る前にNeutronのGateプラグインで処理済みだったのです。MBはマルチバンドコンプ。単体コンプすら苦手な私。今回は触らず。
あまり大胆なことはせず。普通に各トラックにQ3、ユーフォとトランペットにTimless、ピコピコしてる8bit音をSaturnで浅めに処理。Volcanoは過激なEQと言うイメージだけど、意外に破綻しないので適当なトラックの適当なパートに適当に入れて。C2はボーカルだけ・・・って誰に向けて何の説明してるんだこの記事。急に我に返る。
MV制作
私はMVにAI絵を結構使うけど、界隈だとAI絵は悪、みたいな考え方もあって。その考え方も別に暴論ではなくちゃん筋が通っているモノもある。私としては常識の範囲で泳がせていただきたい。
ただ何と言うか。やっぱ普通に。ヒトの描いた絵の方がいいよね。技術革新のスピードはほんとヤバいけど、ヒトの生み出す芸術はもっとヤバいと我思う。
今回は全編、咲里キリコさんの絵を拝借。面識ないのに勝手にフィーチャーするのもアレなのだが、いやー、好きですね。画風。モダンな雰囲気とワクワク感の同居。以前も「めざめとたびだち」「ワクグミ」の一部パートで絵をお借りしてるのだが、曲全体は初めて。と言うか同一の絵師さんの絵で一曲通してるの初めてだったりする。
テロ入れも新たにMotionVFXから「mTile Cinematic 2」を導入。もともと「mLyric Video」を使ってるのだけど、結構クセ強いんですよね。馴染まない時は徹底的に馴染まない。「mTile Cinematic 2」の方が汎用性あるイメージ。まあ何をどうしたいのかで使う道具も変わるのだけれど。
とにかく何かを試してるのです
そして作風が迷い道に..
作成順序
- ボーカル + 伴奏(ベース&ドラム除く)
- ベース
- ドラム
- MIX
- MV
歌い手
- こむらさきももか
- AiSuu
2024.4にリリースされたLAUGH DiAMONDシリーズの一人、こむらさきももか。今作は何となく彼女をイメージして書いて見ました。AiSuuは私の中ではレギュラーな感じですね。
曲の世界観
雨です。何の変哲もない、ただの雨。白くて、少し暗い。せっかくのお休みがそんな天気だとちょっと憂鬱。まあでも、何かするわけです。とりあえずカーテン開けて。朝ごはん作って。シャワーなんかも浴びてみる。
そんな何気ない日常。何かでも気づけば、何かしら努力してるんだよね。勉強したり、アニメ見たり、曲をつくってみたり。或いは、ただぼーっとしたり。振り返ると、無駄な時間を過ごしていると考えてしまうこともある。けど、とにかく何かをしてるんだから、その分心が動いてるのでしょう?そんな自分の心を、自分自身が愛おしく包み込めるような、そんな感覚を持ちたい。
やれることはいつも、出来ることの積み重ねでしかないのです
ゆっくり進む自分へのエールというわけですね
こんな時に聴いてほしい!
この曲の合うシチュエーションを挙げさせていただく。
- 憂鬱な時
- 忙しい時
- どんより雨の日
サブスクでの配信
Apple MusicやYouTube Music、Spotify、etc. 気が向いたらぜひご一聴を。
(2024.6.3リリース!)
終わりに
楽曲制作を続けて一年とちょっと。毎度のように新しい機材やプラグインを使ってるので慣れた気が全然しない。新しいものを使うのには少し慣れた気がする。
ツールを固定するかしないか。メリデメがそれぞれにあると思う。特に私のように、学習がまだまだ必要な人間にとっては「使い続けることによって得られる気づき」と「新しいモノを使うことによって得られる気づき」の両方が不可欠だ。ここ最近は後者に偏りすぎたきらいがある。そろそろあれしたい。
何か後書き長くなった。誰も読んでないだろうしもうやめたい。
要は新しいソフト使うのは疲れたと..
いやー、実際疲れますね..
後日談
先日(2024.10.20)、LAUGH DiAMOND(こむらさきももか所属の4人組ユニット)の1stライブがあって。そのライブの中で、各クリエイターが作ったオリジナル曲のメドレーコーナーがあったのだけど、そこに本作も入れてもらったんですよね。
今回はメドレーの短い一部分なのだけど、それでも自分の楽曲を歌っていただける幸せを味わうことが出来ました。ももか役、白河みずなさんの歌声素晴らしかった。
私の活動方針は、とりあえず苦労しながら100曲作って、その中で腕を磨きながら今後の方向を考える。モヤモヤ現実的な路線なのだけど、ゆくゆくは楽曲提供なんかも出来たら楽しそうだなあと、夢が膨らんだ次第でございました。
今後とも精進する。
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