[VOCALOID] ボカロDTM駆け出しの半年間。17曲制作してみた振り返り – Pt.3 ハードウェア編 (随筆第63篇)

(これまでのあらすじ)

私は駆け出しのボカロ作り手で、2023年2月からパタパタ、いやザワザワしている。活動のセーブポイント的に本稿を綴っていたが、ちょこちょこリライトしてセーブデータが上書きされている状況である。どうでもよい。とにかく本稿は随筆である。ノウハウサイトではないので情報収集の方はお帰りいただいて。。

これまでDAW、ボカロソフト、プラグイン、音源素材について綴ってきた。今回はハードウェア機材について綴っていきますよ。

と言っても私、ハードウェアいまいち理解出来てない。ハードウェアだけにハーdor、、いや何でもない。熟練者ほどオーディオインターフェース(AIF)とかに拘るイメージあるのだけど、そのへんの侘び寂びっていつかわかる日が来るんですかね。

ハードウェアと言ってもいろいろあるので、↓↓のくくりで順番に綴っていくことにします。

  • 入力機材
  • 出力機材
  • オーディオインターフェース
  • その他
Sairei

おおかた定番モノで固めたのです

何が定番かの判断も難しいですけどね

このコーナーでは日々のできごとや日頃思うことを雑多に綴っています。

今回のコメンテーター

皮肉屋の魔女キャラ。管理人の意見や趣味に一定の理解を示しつつも、常に皮肉を言う機会を伺っている節がある。

目次

入力機材

入力機材って一般的にはMIDIキーボードとか、MIDIギター等ですかね。演奏したものをデータとしてDAWソフト等に取り込むための機材。楽器やっていた人は得意な楽器を使って入力したりする。私はピアノ派。ただまあ、楽器必須ってわけでもなくて、PCキーボードで打ち込むだけでも十分曲は作れると思うんですけどね。

Longeye FOLD PRO (電子ピアノ)

私の初めて、、厳密には2台目のMIDIキーボード。コレでDTM始めました、的なヤツですね。MIDI機能付きの電子ピアノと言ったほうが正確かも。チープな折りたたみ式。当時の私のニーズは「出来るだけ安く、折り畳める88鍵。動けば良い」。そのニーズは満たしてくれた。何気に押し込みの重みもちゃんと?ある。

だがまあ所謂ローエンドものなので、不満点もある。

  • 音量がいびつ。ソフトタッチだと鳴らないし、強く弾くと鳴り過ぎる。特にソフトタッチが認識されないとDAWでの打ち込み時にMIDIノートが入力されないのでかなりストレス。
  • DAW起動してからキーボード側のケーブルを差し込み直さないと認識されない(環境にもよると思われる)。
  • 設定が保存されない。電源オフすると音量その他全てデフォルトに。DAWでの作業時って、電子ピアノの音量はゼロにして操作するじゃないですか。毎回あげ直して音量もゼロにするのが結構ストレス。
  • 数分立つと電源がオフになる。親切設計。なのだけど、DAWで作業している時ってキーボード放置すること多いのでストレス。設定で変えられるのだけど、電源オフったらリセットされちゃうんだよ。。だからキーボード使う時は、ケーブル指し直し、電源オン、ボリュームオフ、スリープモードオフと言う4アクションが必要になる。めんどい。
  • ツマミその他、コントロール系の機能がない。

なんだけど、まあ一年間コレで通しましたよ。まあ打ち込みはほとんどDAWで直接グリグリしてましたけど。

ただ作曲する時は自由に弾いてインスピレーションを高めたりするし。コードを決める時にも88鍵で弾けるのはありがたい。そう。88鍵な点が私にとって最重要ポイント。遥か昔、一曲も完成せずに挫折したことがあったんですよ。その時は61鍵のMIDIキーボードを使ってて。何か「音出せない〜!」とかってジレンマすごい感じましたね。とりあえず両手が所定の位置につかないと何も浮かんでこない、みたいな。それから年月は経ち、再び立ち上がったこの私。あの時続けられなかった理由を全て鍵盤数のせいにして、88鍵盤のモノを買い直した。

今は別のMIDIキーボードを使っているが、折り畳んでしまえるし、一応予備機として部屋の片隅で待機している。

KEYLAB ESSENTIAL 88 MK3 (MIDIキーボード)

ArturiaのMIDIキーボード。私のメインウェポン(2024.5現在)。白です。デザインかっこいい。質感もあってイイ感じ。

nanoKONTROL2 (MIDIコントローラ)

当初使っていた電子ピアノにはツマミなどのIFがなかったので、補完として購入。使いやすいのだけど、この辺の操作ってオートメーションをマウスでポチポチ書いちゃってたのでほとんど出番なかった。その後ツマミ&フェーダーつきのキーボード買ったのでますます出番ない。

HyperX DuoCast (マイク)

USB接続のコンデンサーマイク。何に使ってんの?と言うツッコミ不可避。実はボカロを始める前、自分で歌ってYouTubeに上げてましたごめんなさいもうしません。

今は出番がないが、いつか自分で音素材を作る時が来れば、またお世話になることだろう。

Sairei

効果音とか、自分で作って曲に載せてみたいのです

肝心なところで車通るんですよね..

出力機材

平たく言えばスピーカーですね。楽曲制作なので、とにかく音が出るやつは全て出力機材と言えよう。仕上げの段階ではスマホやスマートスピーカーとかテレビのスピーカーとか複数のスピーカーで確認するので、ある意味それらも出力機材。が、ここでは制作中に使うモニター用の機材について綴ります。

モニタースピーカー:YAMAHA MSP3A

初心者向け定番モニタースピーカーの一角(管理人個人調べ)。初心者向けと言いつつ、これでもう必要十分じゃないかと。ハイエンドなヤツと並べてしまえば違いは歴然だけど、カローラでもレクサスでも目的地にはたどり着けますよね。なおモニタースピーカーなので、観賞用のスピーカーとは明らかに鳴り方が違う。嫌な音もカットしないので、録音の雑なYouTube動画とかすぐわかっちゃう。あと記者会見の生中継とかで裏の話し声とかよく拾う。プロの楽曲の音源なんかはやっぱり非の打ち所ないですね。全然観賞用にも使えると思う。ただしリスニングポイント(聴く時に自分がいる位置)が狭いので歩き回ったりしながらだとアレですけど。

モニタースピーカー:GENELEC 8330AP

フィンランドのオーディオメーカーGENELECのスピーカー。現在のメイン。前述のMSPで十分と今でも思ってるけど、比べるとやはり違う。が、説明は出来ない。なお他社の同価格帯製品とも聴き比べたが、最終的にはデザインで決めた。ちなみに私はデジタル接続している。UCX2のIFに”AES”があって、最初何を暗号化するのだろうと思ったがここで使うんですね。

本気出すと耳を破壊するほどの音量が出るらしい。何かホントに出しそうな雰囲気ある。緊張しながらフェーダーをいじるようになった。

モニターヘッドホン:AKG K371

ヘッドホンは着用すると疲れるので基本スピーカーで作業する。ヘッドホンはチェック用と言った感じ。けどヘッドホンじゃないとわからない違和感とかもあるし、ここぞと言うときはヘッドホン着用して集中したり。

AKG K371はド定番と言う感じではないけど、何と言うか、無難なチョイスではあると思います。個人の感想です。他のを試してないので違いは語れません。

ネットのレビューだと「モニター用だからやっぱ不快な音は不快」と言う論調と「リスニング寄りでキレイに聞こえる」と言う論調に分かれてるけど、私は後者に一票ですね。下手な観賞用イヤホンより鑑賞に使えると思う。

Sairei

出力機材によって鳴音も全然違うのです

とか言うヒトだいたい普通のヒトに嫌われてる説

オーディオインターフェース

「DTMに必要な機材」で調べると必ず出てくるんだけど、初心者に一番ピンと来ないのがコレ。何それ食べれるんですか?識者曰く「オーディオインターフェースとはつまり音質である」。正直、打ち込み中心でボカロ曲作ってるだけならあまり関係なさそうなんだけど。

ただ、モニタースピーカーを接続するために必要になったんです。だから買ったんですよ。・・・と言ってる間に2台になり、3台になり。いや、一台あれば十分なんだけど、気になるじゃないですか。1台だけだと何もわからんけど、2台あれば点が線になると言うか。3人いれば文殊の知恵と言うか。よくわからん。

Steinberg UR22C

最初に買ったのがコレ。当時調べた限り、初心者向けにはコレが定番と言うことで。で、不満なく使ってました。音質は私は語れないけど、うーん。。どうなんですかね。モニター用途としては申し分ない。たぶん。

Focusrite Scarlett 2i2 Gen4

2台目。コレも初心者向けの定番に入るのだろうか。私が最初に情報漁ってた時はUR22C vs MOTU M2みたいな感じだったのだけど、いつの間にかコレとMOTU M2の二強みたいになってて。この辺の情報収集って年々難しくなってますよね、PR記事多すぎて。

で、UR22Cと比べてScarlettの方が私は好みですね。好みの問題。何か音が煌びやかな気がする。モニターとしても解像度高いように私は感じる。個人の感想です。少なくともわかったことは、やっぱオーディオインターフェース変えると音変わりますね。とか書くと詳しい人にイライラされそう。仕方ないじゃん、音響機器のHUBくらいにしか思っていなかったのだもの。。

RME Fireface UCX II

3台目。割と本格派。何か、2台目を買ってAIFに目覚めちゃったんですよ。ヤバいコレって。AIFは世界を変えるって。何かいろいろ調べ始めちゃったわけです。でもって楽曲制作に身が入らないと言う状況。賢い私は考えました。「そうだ。もう目移りしないくらいのモデルを買ってしまえば、制作に集中できる。」と。

ただアレなんですよね。AIFいいヤツにすると、今度スピーカーとかヘッドホンも見直したくなったり、実機シンセにも物欲が出たり。それでまあモニスピを買い換えちゃったんですけど。別にScarlett+MSP3Aで全然十分ではあるんですよ。たぶん。後は趣味にどんだけつぎ込むか、、、価値観の問題ですかね。プロは知らん。

その他

当然のことだけどPCを使ってます。Mac mini M2 Pro。画面はテレビ+タブレット。あと外付けSSD。まあボカロ関係ないと言うか、純粋にコンピュータを使うための機材ですけど。ただSSDは完全にDTM用に買いましたね。

SSDと言えば一つ注意喚起を。WebでSSDを購入する際は十分に注意されたい。大手通販サイト等で詐欺商品が出回ってますよ。不自然に大容量格安な製品に手を出してはならない。詐欺商品はレビュー評価も高く(評価のよい製品ページから、製品を差し替える手口らしい)、ショップが”スポンサー”になってたりするが、それ信頼の証とかじゃないので要注意。無難なブランドを正規ショップからチョイスすることが大事。

と言うか実際に騙されかけたんですよ、賢い私が。SSD8TB、2万円くらいと謳う詐欺商品。2023年当時の相場ではありえない価格。でもこの手の相場って、チェックしてないとすぐ疎くなるじゃないですか。「おお、こんなに安くなったのか!」的な受け止め方しちゃう。”技術の進歩すげえ”くらいの感覚。それと↓↓なポイントも、ぱっと見信用しちゃう原因。

  • 超大手通販サイト
  • 「スポンサー」表示つき
  • レビューが高評価で、パッと見コメントも自然に見える

で、新しい音源買うし早く欲しい!と言う焦りも手伝って、いったんポチってしまった。届く前に「コレさすがにあり得ないよね。。」と思い直して調べたら、やはり99.999%詐欺(現物を確認したわけじゃないので断定不可)。あわててキャンセルして無事返金。事なきを得たのです。

Web情報によるとモノは“64GB程度のメモリカード”と”OSに8TBと誤認識するチップ”を基板に組み込んでパッケージ化した製品らしい。結構手が込んでる。購入後もしばらく気づかない人いそう。ご興味の方はぜひググっていただきたい。”SSD 詐欺 大容量”とかでイケます。

なお、大手通販サイトでの「スポンサー表示」は詐欺商品にも余裕でつくので注意されたい。私はちょっと勘違いしていたが、「スポンサーだから大丈夫」とかそう言う位置づけではない。

Sairei

割と新興ブランドも抵抗なく買う派なのですが..

攻めすぎは危険ですね

終わりに

最後は注意喚起になってしまったけど、年々手口が巧妙になってくるのでみなさまにもご注意いただきたい、と書いてみる。いやあ、私ホントはIT界隈のヒトなんですけどね。この手の詐欺に騙されかけるなんてアレですね。

まあそれはよいとして、また後日、何か振り返って綴りたいと思う。思わない。

Sairei

曲に行き詰まった時に、文章を書くのです

いつも詰まってる気が..

今後とも精進する。

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